ある朝、突然痔が発症

もう10年近く前のことですが、ある冬の朝お尻の穴が痛くて目が覚めました。
そうです、突然痔にを発症してしまったのです。
直接の原因は冷えと刺激性の強い食事でした。
会社代表として消防訓練に参加して、手が痛くなるくらいの寒さの中に長時間いたこと、さらにその夜、妻が「温まるように」と気を利かして作ってくれた、ニンニクと鷹の爪がたっぷり入ったぺペロンチーノを食べたことが突然痔発症の引き金になりました。

「痔発症の引き金になった」というのは、思い当たるフシもあったのです。
というのはそれまでも排便時に時々イボと思われるのが飛び出していたのです。
まったく痛みも無かったし、目視する限りは血便も出ていませんでしたので、まさかイボ痔とは思わなかったのです。
でも「ためしてガッテン」でも放映していましたが、実は「隠れ痔」だったのですね。



便器が鮮血に染まった!もしかして大腸がん?それとも痔?

それに1年に1回くらいの割合で便器が血で染まることがあったのです。
皆さんも同じだと思いますが、排便後に便の状態を確認するため便器を覗く習慣があったのですが、その鮮やかに赤く染まったのを見たときは卒倒しそうでした。
もしかして大腸がん?などと一瞬頭をよぎりましたが、次の排便時には治ってしまっていましたので病院には行かなかったのです。
今にして思うと隠れ痔主だったのです。
その頃はほぼ毎日アルコール類を結構飲んでいましたので、いつも下痢や軟便状態でした。

ところで同じ血便でも痔と大腸がんとの見分け方ってあるんでしょうか?
大雑把な見分け方ですが、あります。
それは・・・
痔の場合は「鮮血」で大腸がんの場合は「黒っぽい血」なのです。
ただし、同じ大腸がんでも直腸に近い部分にできた場合は鮮血っぽい便になりますので、便に血が混じっていたら、なるべく早く消化器科の診療を受けたほうが賢明です。



下痢体質から一転して便秘体質へ変化した理由

当時の私の場合は下痢気味で便器が血で赤く染まっていましたが、数年前からアルコール類を一切口にしなくなった今は逆に便秘気味になってしまっています。
仕事の環境も変化したので、ストレスも一因となっているのかも知れませんが、実は便秘も痔や大腸がんを発症しやすいし、痔も発症しやすい状態になります。
痔の場合、今度はいわゆる切れ痔ですね。
便秘によって便に水分が少なくなり硬くなるのが原因で、便秘を繰り返すうちにどんどん悪循環になります。
一方、体内に長く便が留まっていると、悪玉菌により便が腐敗し発がん性物質が発生される為と考えられています。
これにより大腸がんのリスクも高くなります。

私の場合、便秘によりとんでもない伏兵が悪さをしてきました。
それは急性腹膜炎です。 原因はトイレでいきむことにより古い便が大腸を突き破って、そこから便が漏れ出したため急性腹膜炎をおこし敗血症寸前の状態まで。
救急車で搬送され人工肛門の説明も受けるほどでしたが、約1ヶ月の入院で手術をしないで済みました。

でも医師曰く、同じところに腹痛が発生して38℃以上の発熱が起きた場合は、救急車で飛んできてくださいという体の状態は続いています。
今は繊維質の高い食物やヨーグルト、そしてサプリメントを併用して腸内環境をなるべくベストコンディションに保つようにしていますので、快便状態です。
でも、力仕事などをするとやはり時々痔が出てきて便器が赤くなりますが・・・
まあ、痔も友達と思って長い付き合いをしようと思っています。
「血便」「便秘」「下痢」「腹痛」の内少なくとも2つ該当する症状があったら、安心するためにも一度消化器科の診療を受けてみてはいかがですか。



排便後、便器が血で赤く染まる。
今思い起こしてもゾッとします。
痔ならまだしも、大腸がんだったらどうしようと思いますよね。
もちろん痔も痛くて憂鬱なんですが、命にまではかかわらないけど、大腸がんだと大変なことになります。

まず今は始めることは食生活を見直し、規則正しい生活を送る。
それに乳酸菌や食物繊維を多く摂取して腸内環境を整え、便秘や下痢を起こさないことが大切です。

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